初めてガソリンスタンドで
記念すべきバイトを始めてから、6ヶ月、
ようやく退職の日がやってきた。
朝は、お釣りの為の両替をしに近くの銀行へ・・・
作業服姿なので、人の目が気になる。
そのあと、車検の為のダイレクトメールを郵便局へ・・・
そして、帰ってきたらいつものように、
店内で給油監視ボタン押し。
マネージャーがオイルとタイヤ交換作業を取ってきたので、
急きょ、タイヤ交換作業を手伝った。
インパクトというエアーを利用したボルト脱着の為のドリルで
車両からタイヤを4本とも素早く外し、その後、タイヤチェンジャーで
ホイールからタイヤを外す作業。
結構、これが面白い!
新品タイヤをホイールに取り付ける時も、
なかなかの快感である。
そして、ホイールバランサーで、バランスを測定。
右15グラム、左25グラム・・・15グラムと25グラムのバランスを取り付ける。
これを4本とも作業しなければならないのであるが、
とても時間が早く感じて、良いのである。
最後にタイヤを車に装着、インパクトドライバーで、ボルトを締める。
リフトを下し、規定トルクのレンチで、増締め。
よりタイヤが新しく見えるように外観をタイヤワックスを塗る。
と、まあ、こんな感じなのだが、時間は、おおよそ30分程度で終わる。
今日でこの作業も終わりなんだなぁ~と思いながら作業していた。
その後、34歳後輩バイト君がタイヤ点検で当たり、新品タイヤ交換に至った。
私が、彼に作業を教えながらいろいろと指示をしたのだが、
「私が退職したら、バイト君頼むで~」と一言。
34歳後輩バイト君は、「ほんとに今日最後なんですか?悲しくなる。」
と、そして18時の時間が来て、マネージャーと他の社員の人に
最後のあいさつを交わし、自分の車に乗った時、
「ガソリン入れていこう。」と思った。
ガソリンを入れている最中に「空気圧見ていこう」と、
その時21時までの社員さんが、
「オートマチックオイルが余ってしまったので、タダで、入れてあげますよ」
とてもうれしかった。お礼に缶コーヒーで済ましてしまったのが今となっては、
後悔しているが、乗り心地抜群だ。
社員さんが、またまた、「ほんとに辞めるんですか?」と
しつこいなぁ~と半分思いながらも、「作業服返しに来るし、まだ退職ではないのかも」
と、内心、私自身は退職したくないのかもしれない。
まだ、未練があるのかもしれない・・・
オイルキャンペーンも無事終了し、このガソスタでの経験は、
私にとって忘れられない場所の一つとなったであろう。