勤務終了時間をとっくに過ぎているのに、
若手社員さんは、まだ仕事中。
その間、学生アルバイトさんたちと私はワイワイガヤガヤ・・・
22時過ぎ、ようやく社員さんが、「やっと終わりました、行きましょう!」 と
学生アルバイトさんたちは行かないようなので、2人で社員さんの車に乗り
近くのラーメン屋へ・・・
カウンターに座り、25歳若手社員さんは、「毎日が憂鬱で、しんどいですよ~」
と、私は、「マネージャーも、そう永くは続かないと思うよ・・・」
社員さんは、
「最近みんな、お客さんに対し詐欺師のように声かけしているのに耐えられませんよ!」
私は、「みんな、必死でカーケアを伸ばしたい一心で声かけしているから・・・」
社員さんは、「でも、うちのスタンドもとうとう、バッテリーチェックも、嘘をついてまで
交換作業に持ち込んだりと、以前のような、まともな声かけをしなくなってきているんですよ。」
私は、「だんだんと客観的に、声かけができなくなってしまっているんだろうね?」
社員さんは、「とにかく、車のことを知らない女の子や、おばあさんが給油していると、
車に問題なさそうでも必ず、声かけして、作業ピットへ移動してますね。」
私は、眉間にしわを寄せながら、「嫌がらせスタンドへと変貌してしまったなぁ~」
私が勤務していた頃は、そこまでして、お客さんに声かけの徹底をしなかったが、
しかし今は、どこのガソリンスタンドでも、生き残りのためにいろんな手段を使ってでも、
カーケア獲得のためなら・・・というのが普通になっているのだろう。
だから、ネットでもガソリンスタンドに対するイメージはとても悪い。
ところで、9月がら当スタンドのカーケア目標1000万円らしい・・・多分、無理!
結局、私は25歳若手社員さんに、大したアドバイスもできず、「我慢しろ!」とも言えず、
「早くやめちまえ~!」と言いたかったのだが、言えず・・・
仕事で、悩む。ということは、普通にあるのであって、楽観的にならなければ出来ない。
何事も楽観的に、遊びゴコロで・・・時と場合によるが・・・しかし人生は難しい。
帰りの車中で、若手社員さんが、「愚痴聞いてもらって、少し楽になりました。」
と言って、私の車の置いてあるところまで、送ってくれた。
その夜、私は家で、ネットを検索しながら思った。
ガソリンスタンドの使命はいったいなんなのだろうか?
思うが、もうガソリンスタンドには給油を監視だけで、声かけしたり、作業員など
必要ないと思うのである。 すべて、自己責任でよいではないか。
今のニッポン、なんでもかんでも商売にするが・・・過保護すぎる!
欲望、贅沢品、便利・・・そして支払い、しかも高すぎ!
あ~しんどい、みんなそうだろうが、
日本という国が息苦しく思えてならないのである。